ハイド・アンド・シーク(激しくネタバレ)

やぁ、今さらながらデニーロの雄姿を見てきましたよ。
「ダコタ・ファニング」という素晴らしい子役も発見できました。
と良かった探しをする自分…。

ジャンルでいうと「サスペンス・ホラー」になるらしいのですけど…。
一緒に観たミステリ好きの友人は憤慨。ヌルい自分としても「今時これか!」と憤りを隠せませんでした。

---- 以下ネタバレ ----

いまどき、2重人格がオチって酷くないですか?
ハリウッドの脚本はこれがスタンダードなのか!と改めて自覚したり。

全然ひねっていないんですもの、終盤ダレダレです。

お父さんがドア越しに襲うパターンでシャイニングっぽかったり、懐中電灯の光に写る恐怖の表情でブレア・ウィッチ・プロジェクトっぽかったり、オマージュっぽいシーンはありましたが、怪しい登場人物達の伏線を全部放り出す強気の脚本で全部台無しです。

思わせぶりな隣人、怪しい不動産屋、無愛想なシェリフと、ネタは揃っているのに、なにも使わず終わっている…。

恐怖の小道具、猫でさえ数カットでお役ご免。
もったいねー!

で、ストーリーは陳腐と、もったいないお化けが出てきます。
俳優も無駄に豪華で…。
「ロバート・デ・ニーロを無駄遣いするな!」と心の叫び。

レンタルで特価だったら、是非。

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バックドロップ不発

お父さんのバックドロップ』を観てきた。
故・中島らもの傑作小説『お父さんのバックドロップ』の映画化である。

もともとは「四年の学習」の付録の読み物特集の冊子に掲載された作品なのだが、
これが実にいい。

-----------以下ネタバレあり(ドラッグで反転で読めます)-------------
クラス一の秀才のカズオ君のお父さんはプロレスラーの下田牛之助。
元レスリングのオリンピック代表選手で、今はTVのプロレス中継で
おなじみの悪役レスラーである。
しかしカズオ君はそんなお父さんのことが好きではない。

あるとき、カズオ君はお父さんにこう言い放つ「僕はお父さんを尊敬できない」と。
牛之助パパは反論して「お父さんが悪役レスラーを好きでやっていると思うのか? これは誰かがやらなきゃいけないことだ。カズオの学校でもトイレ掃除の係がいるだろう。みんながお花の世話係をやりたがったらトイレを掃除する人がいなくて困るだろう?」と言います。
カズオ君は「そういうことじゃない。お父さんはレスリングの世界から逃げたんだ。勝ち負けのないプロレスの世界に逃げ込んだんだ。僕は勉強して大学に入る。お父さんと違って勝ち負けのある世界で勝負する」。

・・・牛之助パパは落ち込みます。
そして父の復権を賭けてとんでもない手段―来日中だった世界最強の空手家、カーマンに挑戦状を叩きつけるという行為に及んでしまいます。

試合前のマイクアピールで牛之助はTVカメラに向かってこう言います。
「オレはプロレスが好きだ。
 正直俺は怖い。死ぬのは怖いが、それより怖いのは怪我をして大好きなプロレスが出来なくなってしまうことだ」
「みんなはオレのことなどすぐに忘れてしまうだろう。空手とやってボロボロになったバカなレスラーがいたということなど。でも、たった三人の人間が覚えていてくれればそれでいい。
その三人のために戦う。
その三人とは、オレ自身と、オレのカミサンと、オレの息子だ」
-----------ネタバレ終了---------

映画もそこそこ原作に忠実に作ってあり、カズオ君役を神木隆之介(映画『インストール』で上戸彩の乳を揉んだ子)君が好演しており、なかなかイイのですが、それでもやはり冗長な部分が見られます。

最大の改変点はカズオ君のお母さんが死んでる点。
そしてカズオ君がお父さんをキライな理由は「入院中のお母さんが死の床にいるのに巡業先から帰ってこなかったこと」になってるわけです。「尊敬できない」のセリフがなくなってる。
あららら。
これはいけません。

だって牛之助パパは「しょうがなかったんだ」で逃げられますもん。
「やっぱり子供だな、まあそのうちこの子も判ってくれるだろう」
という割り切りが出来てしまう。お父さんは逃げられる。

でも「お父さんを尊敬できない」と真正面から言われたら牛之助パパは逃げられない。
ガツンと応えますよ。息子に尊敬されるためにはどうするか。どうすればいいか。
その結果が世界最強の「クマ殺しのカーマン」への挑戦、となるわけで。

プロレスを「逃げ」というのは中島らもの格闘技への愛がこもったと表現だと思うのですが、この映画の後援協賛にプロレス団体(大日本プロレス)が居るから言いにくかったのかなあ。
画竜点睛を欠く気分です。

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「カンフーハッスル」は実に微妙

というわけで、1/1公開の「カンフーハッスル」を観てきました。

前作の「少林サッカー」では抱腹絶倒のツボを突いた作品で、かなり期待していました。

ですが、実際に「カンフーハッスル」を観たら、微妙な気持ちに。

まずストーリーに難点がいくつか。
・主人公の動機付け
主人公(監督)の動機がふらふらしてなかなか定まりません。悪なのか善なのか、良心側に属するのか暴力側に属するのか、クライマックス間際まで定まりません。それゆえに観客の視点が脇役に行ったり、ヒロインに感情移入できなかったりします。

・脇役がかっこよすぎ
主人公が情けないから…ではなく、はっきり言って脇役のキャラ立ちすぎです(笑)。良い意味で。主人公がいなくとも十分盛り上がりましたから。みんなかっこよかったです。それだけに最後に美味しい所を持ってゆく主人公に納得できなかったりして。

・ヒロインとの絡みが意味ない
主人公には可憐なヒロインがつきものです。えぇ。ですが、これがまた、主人公が情けないから、どうしても応援できないんですよね。ただ居るだけヒロインになってしまっている。主人公の動機付けにも「あまり」なっていません。
可憐なヒロインなんですけれどね。

次に描写について。
・グロい(?)
「食神」あたりのキツイ表現がいくつかあります。「少林サッカー」から見に来た人には意外に感じて引く所があると思います。
「キル・ビル」っぽい血まみれさかなー。ひょっとしたらオマージュがあるのかもしれない。
#猫まっぷたつは好きだったのですが。

・CG使いすぎ
「少林サッカー」よりもCG臭さは無くなっています。でもそのせいか、ワイヤーアクションの切れが無くなっています。安易に宙を飛ばせすぎです。ちょっと萎えました。

結論としては「映画好き以外はお勧めしない」作品です。

でも、映画好きにはいくつか笑えるシーンがありますよ。お勧めです。
私は「シャイニング」のオマージュで、身もだえするほど喜びました。
#あのシーン、好きなんです。

----追記----
風の碧さんの「獅子の咆哮。」に納得です。
私も3人組や夫妻が大好きです!そのためにもう一回観ても良いかも。

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実写映画版「デビルマン」

話の種に観てきました。いやぁ、酷いという話は知っていたのですが、ここまでとは。
ある意味、感動的です。

つっこむのに忙しくて、寝てる暇ありませんでした。
もう1カットづつ、「エェェ(´д`)ェェエ」と心の中で叫びまくりです。

はっきりいって、日曜朝にやっている特撮TV番組の方ができがいいです。
いや、ホント。

これほどの駄作はそうないので、是非とも劇場で観ることをお勧めします。
#なるべく安く観る方法を選んで。
##絶対、伝説になると思う…。

レンタルで…とかは止めておいた方がいいです。DVDを粉々に砕きたくなりますから。もしくは、途中で観るの止めたくなっちゃいますから。

感想サイトリンク:
「From dusk till dawn “三丁偏愛”」
このリンクの中の、以下の二つがだいぶ自分の感想に近いかな。
「 m @ s t e r v i s i o n | devilman」
「破壊屋」さんの10/10版

そうそう、上記リンクにもありますが、「デーモン撲滅部隊」のマークが「ダビデの星の中に十字架」というのは大丈夫じゃないだろ…。絶対ダメだって。
#上映停止を狙っているのかな?

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スウィングガールズ

SWING GIRLSを観てきました。シネクイントで観たのですが、激混みで、さすがフジテレビと電通の威力と感心しました。
内容ですが、全体としてなかなかよかったです。邦画としては高ランクなのではないかと。前半の出だしはテンポも悪く、ぎこちなかったのですが、イノシシシーンのあたりから調子がよくなり、演奏が様になってくるともう止められません。
ラストは素晴らしかったです。

ただ、難点がいくつか。
私は東北出身なのですが、映画中の山形弁がとてもぎこちなくキモかったです。ストーリー後半ではほとんど方言がなくなっていたので、やっぱり無理があったのかなぁと。
#「ほげほげだズー!」というのは可愛くてよかった。
あと、ブラバンを少しやっていた人にとっては、突っ込みどころ満載のシナリオでしたが…まぁ、映画ですし、つっこむのはやめておきます。
吹き替え無しというのは評価できると思います。

是非とも劇場の大音響で観るのをオススメします。

DVDが出たら買うレベルの作品でした。

ちなみに、「関口」を演じた本仮屋ユイカさんがツボでした。眼鏡ッ娘いいですなぁ。

予告編:その1その2その3

参考URL:「スウィングガールズ余話」

なんだかTVドラマ化しそうだなぁ…。

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スチームボーイ

連休最終日に観てきました。かなり混んでいまして、30分前に並んだのにさほどいい席はとれませんでした。

観た素直な感想なのですが「がんばったけど、イマイチ…というか何か間違ってる」と思いました。

以下、ネタバレありですので注意。


はっきり言って内容は「ラピュタ(ドーラ抜き)+…ハウルの動く城?」という感じです。ストーリーは盛り上がらないし、登場人物は別々の方向性で動いているし、カタルシスは無いしと、いい所ナシです。

妙に動く背景美術と、凄い量の紙吹雪と、動きまくる割れたガラスが見所か?

たしかに9年かけただけありますが、その意気込みが空回りしているような気がします。

あと、前半部分は蒸気が3Dだったのですが、後半になってくると手書きセルになってます。
手書きの方が蒸気がかっこよかったなぁ。やっぱり職人さんの力?

個人的感想としては「エマ」さんが初デートしたクリスタルパレスを壊してしまう大友さんは嫌いです。

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華氏9/11ネタバレレポート発見

はてなダイアリー - 町山智浩アメリカ日記さんの6/25分は必見です。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」を笑いながら見ていたウチにとってなかなか興味深い意見が書いてあります。

そうなんですよ!と同感すること多し。マイケル・ムーアはドキュメンタリーなんて撮ってません。自分のポリシーを上手く伝える方法として、ああいうドキュメンタリータッチを利用してるんだと思っております。

そんな自分にとっての、もう一つの目としてレポートされており、大変興味深かったです。

いつか見てみたいな。

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ドラムラインその後

ついに「OURS シネバスター」に取りあげられましたよ!
ドラムライン」が!

お正月映画第二弾公開だったのが遅れに遅れて4月ですか。

上映劇場が小さい上に少ないらしいですが、万難排して見に行く所存であります。

ちなみに米国のTRAILERだと違う場面が見れて楽しいです。

#日本ではアメフト中継は見れてもハーフタイムショウは見れないからなぁ

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(今頃)イノセンス(ネタバレ)

先週見てきたのですが、感想を書くのに、なかなか踏ん切りがつかず延び延びになってしまいました。

感想:
イマイチ!(あえて人当たりをよく言ったとしても)
でも犬好きにはいいかも。バセットハウンドが無茶苦茶可愛くかかれています。

主題はともかく見せ方が上手くない。台詞が全然生きていないんです。


「アフォリズムと引用は全セリフ中20%以内におさえること」という規則を作った方がいいのでは。おやじが動かずにぼそぼそしゃべっていてもちーっともおもしろくないのです。深そうなことを引用ちりばめて語られるだけで感心するほどウブじゃないぞ、というか。
明示的に宣言されます。: シーザーにつっこみ。より


この引用の大量さ。
#絶対そのうち引用の元ネタ本が出ると思うのですが。

登場人物の発言が、引用というオブラートに包まれてしまって明確になっていないんです。だからなんとなく、主題がぼんやりとしてしまっています。

この映画、攻殻機動隊以外にもいろいろ知ってないと置いていかれる部分がありますね。真理→死なんてゴーレムの逸話知らないと何を言ってるか分からないだろうし。 夢影鏡: イノセンス より
そそそ。それに「2501」についても。<これは第一作目のGHOST IN THE SHELLが元ネタです。 このほか、引用語句の元ネタも知らないとなかなかついて行くのは大変かもしれません。

あちらこちら感想を見て回ったのですが、3Dパートの評判がいいので驚いています。
私にとってあの3Dパレードは受け入れられませんでした。映画を観ている最中に画面から現実に引き戻されるぐらいあのシーンは浮いていたと思います。
コンビニ店内の3D化もギリギリアウトの背景でしたね。どうも浮いてしまっている。

『イノセンス』のIMAX版の上映情報が品川アイマックスシアターのサイトに掲載されました。3月27日(土)より公開です。 高さ16m×幅22mの超大画面で日本のアニメが楽しめるようになるとは、夢のようです。 N氏の映画館:不定期日記: 祝『イノセンス』IMAX上映!! より
ぜひとも再観しようとおもっていたので、この情報に大期待です。 見に行くのなら「品川アイマックスシアター」かなぁ。

で、イノセンス関連のサイトですが、押井守関連ではダントツのサイト「野良犬の塒」さんの「イノセンス INNOCENCE@野良犬の塒」がよくまとまっていると思います。イノセンス以外の押井ワールドを知りたい人にも便利です。

それと、やっぱりこの「『イノセンス』&『攻殻機動隊』コンプリート・ブック」は買わないとまずいかなぁ。
イノセンス関連出費は抑えようとしているので、この一冊に絞り込みたいです。

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イノセンスの白い部屋

と、いうほどたいそうなものではありませんが・・・
映画『イノセンス』の真っ白い鑑識の部屋のシーンは
アイルランドの歌手Bjork(ビョーク、と発音する。ビジョーク、ではない。(僕もついさっきまではそう発音していた))
のPV「All is Full of Love」がモチーフになってますね。
機械人形が真っ白い無機質な空間の中で抱き合う、という
恐ろしくも妖しい映像がキモチイイので未見の方はなんとかして観てみてくださいな。

一番理解できないのがこのPV、フルCGってこと。合成された口元以外はフルCGなんですよこれが。

しかも五年も前の。映像の魔術師たちはすげーなー、といまだに思います。

ライター:redtint(新人です。よろしくー)

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